売れる曲を作るには!コライトとは何ぞや?
先日、クリエイターズキャンプ真鶴というイベントが開催されました。その中のコーライティング・キャンプで色々感じた事があるのでまとめていきたいと思います。
Co-Writing Camp コーライティング・キャンプ
作曲家が3人1組でチームを組み、24時間(〜30時間)で白紙の状態から1曲のデモテープを完成させるキャンプです。レコード会社のA&R(アーティストの発掘・育成部門)やアーティスト事務所、音楽出版社などからの希望を募り、楽曲とのマッチングを行います。
作曲家の山口哲一氏が主催しており、第一線で活躍するプロの作家も一般参加とは別にコライトしています。勿論僕も一般参加の中の1人として参加してきました。
コライトとは?
じゃあ「コライトって何ぞや?」って思いますよね。簡単に言うと、作家が複数人で共同作曲をすることです。
それぞれの長所を活かし、協力することで化学反応を起こし、より効率的にクオリティの高い曲を作るための手法です。
クレジットには関わった人全員の名前が入ります。印税は山分け。一度関わった人は除名せず、新たに関わった人が居たらその人の名前を追加して、やはり印税は山分けになります。
イベントの狙い
では何の為にこんなイベントをやるのか。正直自分でもよく分からなかったんでプロの作家陣、レコード会社の方に聞いてみました。その話をまとめると、コライトを通して
- コンペで勝つための考え方を学ぶ
- 参加者間で制作技法を共有する
という事を目的としているようです。
コンペに通るようになったキッカケ
この目的を踏まえてコライトをする前に作家陣とレコード会社の方を交えたセミナーがあり、その中でコンペに通るようになったキッカケについて説明する場がありました。中々プロの生の声は聞けませんからね!僕としても気付きを得られる部分だったので以下にメモしておきます。
- モニタースピーカーを変えたことで、今まで聞こえてなかった音域が聞こえるようになった。
- コンペで求められている事の裏を行く事で、カップリングに採用されるようになった。
- 大多数が作るような方針で作らない。目的には沿うが、穴をついた薄い所を狙う。
- ダンスグループなら振り付けを意識して、アイドルなら合いの手を意識して、演者のキャラや動きを意識して曲を作るようにした。
などなど。またこれらを通して、自分が本当に得意なことを探る事も、効率良く的確に作曲するために重要な事だと仰っていました。
所感
コライト…やってきました。とりあえずメチャクチャ難しかったです。
- 事前に本イベントの成果物に対する具体的な説明がされていない
- 与えられた時間は睡眠時間含め約24時間
- 参加者のスキルはバラバラ
- 持ってきている機材もバラバラ
この条件で上手くいきますかね?いく人はいくんですか?そうですか。。
先ず思ったのは、プロ志向とアマ志向の人が混ぜこぜになっているという事。全員が作曲家志望という訳ではありません。なので方針を決めるのに苦労しましたね。いわゆる売れ線の曲が嫌いな人もいますから。
後は時間が短いため、共同制作者の能力を把握するヒマも、技術を共有するヒマもありませんでした。また、基本的には音源制作をしなければならないため、DTMの知識がない人は必然的に放置され手空きになります。
もう限りなく文句に近いです!スイマセン!ただやってみて実感したのは、参加者が一定以上の実力を持っていないとそもそもコミュニケーションが成り立たないという事です。プロはそれをサラッとやってくるのでスゴいですけど。
良かったこと
- 他人の制作手法を体感できる
当たり前ですがやっぱり一緒に作ると自分にはない何かを見つける事ができます。時間がない中でも「あ、そこでそのコード使うんだ!自分じゃ絶対出てこないな。」みたいな気付きがありました。使っている機材についても色々話しましたね。
- 小学校の幼なじみと再開する
小学校まで同じマンションに住んでいたけど、引っ越してしまった幼なじみに感動の再開をしました。あ、男です。
- J☆Dee'Zとご飯を食べられた
チョー可愛かったです。
- 居酒屋でラッパーと隣り合わせる
帰りに寄った居酒屋で会いました。マジでガチで。真鶴市ヤベェなって思いました。BROTHER MUSICってグループらしいんで皆さん聴いてあげてください。
まとめ
そんな訳で技術よりは人との繋がりが広がったかな、というGWでした。ただしばらくコライトはいいかなって気持ちですね、正直。今の自分にとってはかけた時間と気力に対してメリットが少ないと感じました。時間に余裕がある時に、ある程度実力のある人とだったらもう一度やってみたいですね。