愛機とのお別れ
僕、割と物持ちがいい方で中々物を無くさないし、捨てないんですね。その分長く使った者には愛着が湧くんですが。
そんな僕が最近、10数年連れ添った子とお別れしました。この子なんですけどね。
いざお別れするとなると寂しくなります。
最近弾く機会も少なくなったので、だったら必要な人に使ってもらった方がいいと思って。
いい音なんですよ?
coleclarkというオーストラリアのメーカーで、オーストラリア産の木にこだわって作られたギターです。
昔いいアコギを1本持っておこうと思って渋谷のクロサワ楽器で色々弾き倒して選んだのを覚えています。太くて丸い一方で、爽やかな音色なので、サーフミュージックみたいな軽やかな音楽に合います。実際、Jack JohnsonやDEPAPEPEが使ってますね。僕も山崎まさよし、スガシカオ、Ryo Hamamotoなどをカバーする時に使用しました。
という訳で、この子を嫁に出す事にしました。
こうやって巡り巡って、新しい人の手に渡っていく事にロマンを感じますね。
で、ギターショップに下取り価格を聞いたら「4万円くらいかな?」と言われたんですね。
ふざけんじゃねぇ!!!
まぁそう思いましたね。
当時15万円くらいで購入したんですけど、半額を切ってくるとちょっと、っていうかかなり売りたくないですね。店舗での買取りとなったらそんなもんなんでしょうね。やっぱり世の中金でした。
なので、後輩達に「良かったら買わへん?」と聞いてみたところ「5万円なら買ってもいいです」と言われました。
クッソ!足元見やがって!!!
そこには確かに「まぁどうしてもって言うんなら買ってあげてもいい」というニュアンスが含まれてました(被害妄想)
お金が関わった途端に人は変わってしまう…欲にまみれた醜い生き物がいました。僕でした。
最後の手段です。メルカリに出して、額を指定します。先ずは10万円で売り出しました。
しばらくしてイイネ!がそこそこ付いた所で来ましたよ、「値下げ交渉」がね!!
がしかし、そこはこれまでの経験を踏まえ想定済み。ここからが勝負です。
7万円で買いたい、とふっかけてくるお客A。8万円で買いたい、というお客B。8万円で買いたい、本気です、というお客C。
真摯に対応して頂いたCさんと交渉することにしました。9万円でどうか、と問い合わせたら快諾して頂けたので良かったです。やっぱり人間真心が大事だよネ。
という事で、中間業者に搾取される事なく、しかもちゃんと使ってくれそうな人に明け渡すことができました。ちなみにメルカリさん、売り上げの1割を持ってくそうです。しかも今回、発送代やギターのメンテ代はこっち持ちだったので、実質利益は7万ちょいですかね。まぁトラブルがあった時は間にメルカリが入る事で保証されると考えると、中々良いなメルカリ。いや控え目に言って最高だな。
と思う一方で、これでギターショップが潰れていったらそれはそれで困るなー嫌だなーと思う今日この頃でした。
じゃあの。